【オーナー必見】エアコン設置について気を付けるべきポイント

賃貸物件の譲れない条件としてあげられるものの一つである「エアコン」
今の時代、なくてはならない設備の一つとなってきました。

オーナー様の中で、エアコンを設置してから壊れるまで、そのままにされている方も多いのではないでしょうか?
実は、壊れてからではオーナー様が損することも!?

今回は、今では必須設備となったエアコンについて詳しくご説明していきます!

エアコン設置のメリット

まずは、エアコンを設置するメリットをご紹介します。
内閣府「消費動向調査」(2023年5月実施分)によれば、エアコンの普及率は二人世帯以上の物件で91.5%とほとんどの家庭がエアコンを使用しています。
実需物件だけでなく賃貸物件であっても、エアコンの必要性は大きく、エアコンの有無が反響を左右する大きなポイントとなることは間違いありません。

実際に、LIFULL HOME’Sが実施した、部屋に求める「絶対条件」のランキング調査でも、エアコンの順位は首都圏3位、近畿圏5位という結果でした(2022年12月発表、同社ポータルサイト利用者対象)。
絶対条件のランキングの中でも、バス・トイレ別や2階以上などの条件に比べ、エアコン設置はすぐにでも改善できるポイントのため、空室対策のためにも、最優先で取り組むことをおすすめします。

エアコンなしのリスク

毎年どんどん気温が上がっており、7月中旬の現在でも真夏のような気温となっています。
それに伴い、近年の熱中症による救急搬送数・死亡者数はともに増加傾向にあります。

消防庁の「熱中症による救急搬送状況」(2022年5~9月)によれば、搬送者全体では高齢者が半数以上(54.5%)を占めるものの、熱中症は年齢を問わずかかるリスクがあり、誰しも注意が必要です。

さらに驚くべきことに、熱中症の発生場所は「住居」が最も多く全体の約4割(39.5%)を占めています。
直射日光に当たっていないからといって、安全というわけではありません。
室内にいても、適切な温度管理・体調管理を行わないと熱中症にかかるリスクが高まります。

そして、高齢者の一人暮らしなどは特に注意が必要です。
室内に閉じこもりがちな環境でエアコンの設置がないとなると、熱中症や脱水症状などのリスクが懸念されます。
さらに、万が一そのような症状にかかっても、誰にも気づかれないまま病状が悪化する可能性も高いため、所有物件にエアコンが設置されていない場合はすぐにでも手配が必要です。

また、エアコンが設置されている部屋であっても、昨今の電気代高騰の影響によって、暑くてもエアコンをつけずに生活している入居者も多くなるのではないでしょうか。
古いエアコンであるほど、電気代も高くなる傾向にあるので、しばらくエアコン交換をしていない部屋があれば、これを機に省エネ機種に交換することで、入居者の熱中症のリスクを防ぐことができるため、早めに対策を打つべきでしょう。

こうした環境の変化も考えると、日本人にとってエアコンはなくてはならない生活必需品のひとつになったと言えます。
エアコンを設置することで、空室対策としての募集のメリットだけでなく、物件内での事故対策としてのメリットも十分得られます。

では、エアコンを設置する際にはどのようなことに注意して選べばいいのでしょうか。

エアコンの設置個所

エアコンはつけたい部屋のどこにでも設置できるわけではありません。

エアコン設置の条件として、
①室内に十分な設置スペースがあるか
まず、エアコンを取り付けたい箇所に十分なスペースがないと取付できません。
機種にもよりますが、天井・壁から50mm以上、火災報知器から1.5m以上、床から2.4m以内などの設置条件があります。
これらをクリアできていないと設置ができません。
また、カーテンレールや建具などにぶつからないかも確認が必要です。

②壁に配管孔が開いているか
室内に十分な設置スペースがあっても、外につながる壁に配管孔が開いていなければ設置ができません。
この配管孔には、室内機と室外機をつなぐための冷媒管と、排出された水を外へ出すドレーン管を通します。
これらを通すためのに十分な大きさのサイズの配管孔が必要です。
設置の際に、家電量販店や電気屋に確認をおすすめします。

③エアコン専用コンセントがあるか
古い物件の場合、エアコン専用コンセントがない場合もありますので、こちらも確認が必要です。
そもそも、部屋自体の電気の容量が少なくエアコンを設置するとブレーカーが落ちてしまうなどのトラブルも起きることが考えられます。
エアコン専用コンセントの設置から必要となる場合、家電量販店では対応してもらえない場合が多いため、電気屋に相談しましょう。
また、容量の大きいエアコンなどは200V専用などの機種もあるため要注意です。
エアコン購入に前によく確認しましょう。

④室外機の設置スペースはあるか
ベランダなどに、室外機を設置できるスペースがあるかを確認しましょう。
機種や容量の大きさによって室外機の大きさも変わってきます。
マンションによっては、室外機置場などがある場合もありますので、そちらの大きさもしっかり確認が必要です。

二人世帯以上向けのお部屋の場合、リビングにはエアコンがすでに設置されているが、寝室には設置されていない(設置することはできる)状態のお部屋が多くあります。
オーナー様からしたら、一台あれば十分だろうと思うかもしれませんが、実際に入居する側の観点から考えると、寝室にエアコンがない状態での生活は考えにくいかもしれません。
もしくは、入居者が自分で負担してエアコンを設置するというのもなかなか考えにくいでしょう。
他に、全室エアコン設置の物件があればそちらを選ばれてしまうかもしれません。
初期投資として費用は掛かりますが、このご時世全部屋エアコンがマスト条件になってくるのではないでしょうか。

エアコン交換の目安

一般的なエアコンの交換の目安は10~13年です。
ご所有の物件で、2010年ころから交換をしていない物件があれば、交換をおすすめします。
空室のお部屋であれば、家電量販店でエアコンが安くなる時期に検討するのもいいですが、すでに入居中の物件で、壊れてから手配となると時間もお金もかかる場合があります。

2020年には民法が改正され、賃貸住宅の設備等の不具合が生じた場合には賃料を減額しなければならないことが定められました。
これを受けて、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会では「賃室・設備等の不具合による賃料減額ガイドライン」が発表されました。

このガイドラインによると、エアコンが作動しない場合は1か月あたり5,000円の家賃減額を行うことが適当であるとの見解が示されています。
また、その場合の免責日数は3日が妥当だとしており、エアコンが利用できない日が4日以上続いた場合には家賃を5,000円ほど減額しなければならなくなる可能性があります。
壊れてからの3日間で交換・修理の手配ができれば家賃減額にはなりませんが、真夏や真冬などのエアコンをよく使う時期であれば、3日で直すのははなかなか難しいでしょう。
古いエアコンは壊れる前に新しい機種に交換することで、省エネにもつながり、家賃減額の危機から免れることもできます。

また、入居者からエアコンが故障したと連絡があったら、2010年以前のものであれば、これを機に交換するのもいいですが、比較的新しいエアコンが壊れたとの連絡があった場合、交換や修理をしなくても直る可能性が十分にあります。
確認すべきポイントとしていくつかご紹介いたします。

①リモコンの電池切れ
意外と多いのが、リモコンの電池が切れていてエアコンが作動しない場合。まず最初に確認してもらいましょう。

②フィルターの目詰まり
久しぶりにエアコンを使う場合など、フィルターの掃除をしていない状態も考えられます。
フィルターを掃除していないとエアコンの効きも悪くなるため、こまめに掃除して使用してもらいましょう。

③室外機の周りに物を置いていないか
室外機の周辺に植物や傘、自転車などが置かれていると周辺の空気を吸い込めないために熱交換効率が下がり、あまり部屋が冷えません。
室外機の周辺に物を置いていないか、確認をしてもらいましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
エアコンの必要性はかなりあがってきていますので、この夏を乗り越えるためにもエアコン交換をご検討されてはいかがでしょうか。

また、現在空室でお困りのオーナー様はぜひイエスリノベーションの空室対策デザインリノベーションにお任せください!
もちろんエアコン交換・新規設置も承ります。

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