【繁忙期っていつ?】賃貸の繁忙期・閑散期にオーナーがやっておくべきことを解説
2023年も6月を迎え、あっという間に今年も半分が過ぎました。
賃貸経営も忙しかった繁忙期を終え、今は閑散期を迎えています。
ここで改めて、賃貸の繁忙期はいつなのか・閑散期にはオーナー様はどのような対策が必要なのか、を解説していきます!
繁忙期シーズンは年に2回
賃貸の繁忙期は、1月~3月と9月~10月の2回です。
この2つの時期について詳しく見ていきましょう。
1月~3月は単身者の引っ越しがピーク
1月~3月は、4月の新年度に向けて引っ越す人が増える「1年で最も不動産の利用客が多い時期」です。
その中でも大学生や新社会人など、単身者の引っ越しが多くワンルーム物件などの需要が一番多い時期です。
繁忙期は市場に出回る物件の数が増えるため、入居希望者からすれば選択肢が増え、条件のいい物件から埋まっていく傾向にあります。
そのため、ライバル物件が増えるように感じますが、それ以上に入居希望者が多いため、しっかりと空室対策をした魅力的なお部屋であれば家賃を多少高めに設定していても入居が決まる可能性は大いにあります。
9月~10月はファミリー物件の需要が増加
9月~10月は企業の異動シーズンのため、転勤に合わせて引っ越しをする人が増加します。
もちろん単身で引っ越す方もいますが、ファミリーで転勤先に引っ越す方も多いため、ファミリー物件への引っ越しが多いです。
それでも、1月~3月に比べると市場に出回る物件数は少な目です。
そして6月の今、第二の繁忙期の9月に向けて、ファミリー物件の空室対策を始める絶好のタイミングです!
万全の状態で9月を迎えられるよう、ご所有の物件にはどのような対策が必要かを考え、実行していきましょう。
6月の今は閑散期
6月~8月は引っ越す人が少ない閑散期です。
1年で最も不動産の利用客が少ないのがこの閑散期で、梅雨時期や夏の時期は引っ越しを避ける傾向にあり、賃貸市場は比較的落ち着いています。
繁忙期は入居希望者が多いため、初期費用や家賃などをある程度強気でいっても入居が決まりやすいですが、逆に閑散期は家賃を下げる・礼金をなしにするなどの対策をしないとなかなか入居がつかないかもしれません。
閑散期が終わり、11月~年末にかけては、不動産屋は繁忙期の準備を始めるため物件情報の収集に力を入れ始めます。
そのタイミングに合わせて、単身者向け物件なども対策が必要となります。
そのため、落ち着いている今だからこそできること・やっていくべきことをご紹介します!
閑散期にオーナー様がするべきこと
繁忙期を迎える前に、閑散期である今のうちにオーナー様が対策しておくべきことをいくつか取り上げます。
①仲介会社へ募集内容の相談をする
繁忙期にどうして入居が決められなかったのかを仲介会社に確認し、どのような対策をするべきか考えることが必要です。
入居が決まらなかった原因を解明しないまま、やみくもに対策を行うのは得策とは言えません。
しっかりと仲介会社とコミュニケーションをとりながら、どのような条件で募集を出すのが良いか相談してみるとよいかもしれません。
②リフォーム工事を行う
閑散期のうちにリフォーム工事を行っておくことで、来る繁忙期に備えることができます。
リフォーム工事は規模にもよりますが、見積から工事完了までは、1か月~2か月は少なくともかかると思っていた方がよいでしょう。
閑散期であれば、どのようなリフォームが良いかをゆっくり考えられるため、リフォームの失敗も少なくなります。
リフォームといっても、水回りまで交換する大規模な工事を行うのか、壁紙の一面だけアクセントクロスにするような軽微な内容にするのかなど、様々なパターンを検討すべきかと思います。
リフォーム後は写真を撮り直して、きれいになった室内の写真を募集に使ってもらうよう、仲介会社にお願いしましょう。
繁忙期にオーナーがするべきこと
閑散期に万全の準備を行い、いざ繁忙期を迎えたときも、オーナー様はやるべきことがたくさんあります。
①仲介会社と連携をとり、積極的に物件情報を紹介してもらう
写真や間取りなどの掲載する情報を選別し、積極的に紹介してもらうようにしましょう。
明るい時間に撮った写真や、わかりやすい間取り図など細かいところまで気を配ることで繁忙期での入居につながります。
②原状回復工事は早めに行う
入居が多くなる時期は、同様に退去も多くなります。
繁忙期直前に退去、そこから繁忙期中に入居を決めるためには、なるべく早く原状回復工事を手配し、繁忙期中の入居に備えましょう。
ここの原状回復の手配で時間がかかってしまっては、繁忙期の入居のチャンスを逃してしまう可能性が高まります。
③共用部分や物件周辺の清掃
内見の際に、共有部の清掃が行き届いていなかったり、ゴミがあったりするとよい印象は与えられません。
物件を訪れた際の第一印象は、入居を決めるかどうかの重要な判断基準になります。
いくら室内をきれいに手入れをしていても、共用部が汚れていてはもったいないですね。
アパートや1棟マンションのオーナー様は、室内だけではなく、共用部分や物件周辺の清掃を怠らずきれいな状態を保ちましょう。
まとめ
不動産の繁忙期・閑散期をしっかりと理解した上で、適切な対応をとれるかどうかで入居率が変わってきます。
入居を決めるためにオーナー様ができることはたくさんありますので、
空室にならないための対策を考え、準備万端の状態で次の繁忙期を迎えましょう。