賃貸用の3DKを2LDKにリノベーション(リフォーム)した事例と費用
マンションや団地で築35年以上の物件で50㎡〜60㎡前後の場合に3DKという間取りが存在します。
6畳×3部屋+DK8畳というような物件です。
近年の物件では3DKはほとんどありません(同じ平米数だと2LDKになります)
3DKという間取りはファミリー向け物件の中でも人気がなく、さらに築年数も古く、昔ながらの和室が含まれる場合も多いことから、空室になるとなかなか入居が決まらず、2LDKに間取りを変更したいというご相談をいただくケースが非常に多いです。
さっそくビフォーアフターを見てみましょう!
3DKのダイニングキッチンと隣の洋室をつなげて2LDKへ
3DKを2LDKに変更する場合は、ダイニングに隣接する部屋をくっつけることがほとんどです。
もちろん全部スケルトンにして0から間取りを引き直すことも可能ですが、コストがかかりすぎます。
賃貸の場合は、とにかくコスト重視なので、スケルトンにすることはおすすめしていません。
[ビフォー]
この物件は前の入居者さんがかなりひどい使い方をしていたようで、かなり汚れており、見るに堪えない状態でした。
DKと洋室の間にある間仕切りを解体
DKと洋室の間にある収納と天井から下がったガラスの仕切りを撤去して床もフラットにつなげました。そして壁面にはレンガ調のタイルを施工し、かなりおしゃな雰囲気に仕上がりました。
[アフター]
少し角度を変えたカットです。
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まるで別の物件のように生まれ変わりました。
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キッチンのリフォーム
キッチンもどうやって使えばここまでなるのだろう・・・という状態でした。
[ビフォー]
さすがに流し部分(下)の再利用は断念し、新品に交換しましたが、換気扇や吊戸棚はなんと再生してコストを抑えました。
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換気扇や吊戸棚も再利用しているとは思えないほど綺麗になりました。
賃貸だからこそキッチンもコスト重視
もし自分が住むための物件なら、キッチンはお金をしっかりかけてもよいところです。
アイランドキッチンにするもよし、ビルトイン食洗機もよし、ただし100万円〜はかかります。
賃貸ではそこまでかける必要はないと断言できます。
今回、キッチン部分だけでいうと、なんと10分の1程度の金額(10万円くらいの追加)で済んでいます。※パッケージ工事にはキッチン再生は含まれますが、交換は含まれないため、交換する場合はオプション工事となります。
ここまで見た目が変わって、追加費用が10万円強ならかなりコスパよいのではないでしょうか?
もちろん立派なシステムキッチンのほうが良いに決まっていますが、わざわざ100万円以上かけなくても、これで十分入居が決まることを実績で証明しておりますので、こういう部分でコストをしっかり抑えるご提案をさせていただきます。
古い和室をモダンな和室へ
古い物件によくある和室です。
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今回、あえて一部屋は和室を残し、なるべく普及品の材料を使いながらモダンな和室に変貌させました。
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最近のリノベーションでは、和室の畳には琉球畳を使うのがトレンドですが、費用が高いため、あえて普通の畳でモダンに見せるのが賃貸物件専門である当社のこだわりポイントです。
洗濯機置場の汚れ・・・
そして洗濯機置場も、この状態を見れば、普通の業者さんだと即新品交換を提案するのが当たり前ですが、当社では「まずクリーニングで何とかしてみます!ダメなら交換を検討しましょう」という提案をします。
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そして、クリーニング職人の技で見事ここまで綺麗になりました。また洗剤などを置く棚板を上部に取り付けました。
クリーニングはパック料金に含まれています。
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浴室も交換せずに再利用
ユニットバスもかなりダメージを受けてたため、本来ならユニットバス交換を提案するところですが、浴槽の交換とシート貼りで再生しました。浴槽交換やシート貼りはパック工事には含まれないためオプション工事になりますが、ユニットバスを交換する費用の半額以下です。
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浴槽と水栓は交換しましたが、これで十分という見た目に生まれ変わりました。
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和室を洋室に変更
玄関側にひとつ和室があり、ここは畳を撤去して床下地を組み直し、建具も入れ替えて洋室にしました。
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もともと和室だったことを微塵も感じさせないナチュラルな洋室になりました。
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玄関の印象は重要
最後、玄関ですが、このように薄暗い玄関は、入居希望者が内覧に来た瞬間にダメ出しを食らいます。
水回りや部屋にばかり気をとられて、こういう細かいところが古いままだと全体の統一感が出ません。
[ビフォー]
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このように明るい印象になれば、玄関を入った瞬間にほぼ入居が決まりますよ。
3DKを2LDKにリノベーションする費用の相場
3DKくらいの物件ですと、平米数的には60㎡前後のものが多く、自分が住むためのリノベーション費用の一般的な相場である平米単価で10万円~15万円を単純に掛け算すると600万円~900万円くらいの予算感になります。
ただ、賃貸物件でそこまで掛けてしまうと、賃料を相当高くしないと割に合わなくなるため、リノベーション費用をどこまで抑えるかが腕の見せ所です。
ちなみに、当社では、見た目のデザイン部分にはかなり手を加えながら、水回りなどの設備をうまく再生利用することで、コストを抑える、低価格のデザインリノベーションを提供しています。
設備をすべて再利用できる場合は平米2.5万円という、リノベーション相場の1/4という格安の料金でデザイン物件に仕上げることが可能です。
※今回ご紹介した物件はデザインパッケージに加えてパッケージには含まれない間仕切り解体や和室の洋室化工事、水回り設備交換などがあるため、総額で300万円前後になっていますが、それでも通常のリノベーションに比べると半額以下で済んでいることになります。
実際にはここまでひどい状態になっている物件は少なく、パッケージプランのみで十分魅力的な物件に生まれ変わるケースも多いため、3DKの空室にお悩みのオーナー様は気軽にご相談ください。