【徹底解説】賃貸の内装にデザインが必要な理由
まず最初に、下の写真を見てください。
平凡な物件とデザインされた物件、家賃が5千円差ならどちらを選びますか?
平凡な物件①
カフェ風にデザインされた物件①
もちろん、デザインなんていらないから少しでも安いほうが良いという方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は多少高くてもデザインされたほうが良いとなるのではないでしょうか。
※いつものことですが、上記写真は同じ物件の施工前と施工後です。
これが1万円差となると話は別ですが・・・。
平凡な物件は比較されてしまう宿命
賃貸物件の中で、築年数が新しいものについては、内装のデザイン性が比較的高くなってきていますが、築20年以上の物件については、内装のデザイン性はほぼなく、金太郎飴のように同じような物件ばかりです。
同じような物件が並ぶと、どういう結果になるかというと、
「少しでも値段(家賃)が安いほうが良い」
「少しでも駅から近いほうが良い」
となってしまい、結果的に、
【駅から遠い賃貸物件は家賃を下げざるを得ない】
となるのが今までの定説でした。
ここで、大切なポイントは「同じような物件だから価格で比較されてしまう」ということです。
逆に言えば、「他と違えば価格で比較されない(されづらい)」のです。
他の物件と差別化するためのデザイン
では、何をもって「他との違い」を出せば良いのでしょうか。
これは色々な手段がありますが、「デザイン」が最も有効だと考えています。
もちろん、「キッチン・バス・トイレなど水回りを新しいものにリフォームする」というのも以前は差別化の有効な方法ではありましたが、今や、多くの賃貸オーナー・賃貸管理会社が同じように考えているので、キッチンなど水回りが新品でも大きなインパクトを与えることができず、結果として同じような水回りリフォームした物件との価格勝負になってしまうのです。
一方で、2015年現在、築20年以上の物件で、デザインに力を入れている物件はかなり少ないです。
当然、あと5年、10年経って、みんなが「デザインで差別化しよう」となってしまっていたら、その時は別の方法を探すしかありません。
でも、少なくとも、今はそこまでしっかりと考えている賃貸オーナーは多くないので、まだデザインによる差別化が十分可能です。
つまり、タイトルの、”賃貸の内装にデザインが必要な理由”は「他の物件との差別化が最もしやすいから」というのが答えです。
デザインによる差別化の効果
では差別化した結果、どのような効果があるのでしょうか?
主に3つの効果が期待できます。
1.内見に来てもらえるようになる
まず、入居を決めるにも、物件を見てもらわなければ決まりません。
空室が続く物件に共通しているのが、内見の数が非常に少ないということです。
内見を増やすには、まず仲介担当者に認知してもらう必要があります。
その点でデザイン性の高い物件は希少なので、注目してもらいやすいのです。
仲介担当者が認知すると、どうなるかというと、入居者が最初に言う条件【できるだけ新しく、できるだけ近く、できるだけ安く】から多少はずれていても「こんな面白い物件がありますよ」と紹介してもらいやすくなります。
その結果、「じゃあ見るだけ見てみます」と内見が増えるのです。
2.内見した後の入居決定率が高い
賃貸物件を探す人は3~5件くらい内見するのが平均ですが、同じような似たような物件をたくさん見せてしまうと入居者は迷ってしまいます。
例えば一日に5件見た人に1件目の物件のことを尋ねても、ほとんど覚えてない、ということも多いようです。
記憶に残っていなければそもそも入居申込に至る確率はゼロです。
その点、内装がデザインされた物件は圧倒的にインパクトが強いので、内見した人の記憶に残ります。
結果として入居決定率が高くなるのです。
3.家賃を少し高めに設定できる
冒頭に、同じような物件なら値段が安いほうが選ばれる、と書きましたが、同じような物件がない場合は、価格比較しようがありません。
だからそもそも供給が少ないデザイン物件は強いのです。
では価格比較できない場合、入居希望者がどのようにして、その物件の価格を受け入れるかというと、純粋に価格を比較する対象がないので、かわりに、デザインが平凡で条件(駅距離や設備面)が類似した物件と比較するわけです。
仮に平凡な物件との家賃差が5千円プラスとした場合、
「平凡な物件より高いけど新築のデザイナーズ物件よりはかなり割安・・・」
「友達を呼んでも(おしゃれな部屋だね)と言ってもらえそう・・・」
「5千円だったら飲み会一回分」
であれば、5千円くらい高くてもまぁ良いか、となるのです。
以上、「内見が増え」「内見後の決定率が高まり」「高い賃料で成約する」ということで、無事に空室が解消されるのです。
事例でみる内装デザインの力
最後に、もう一件、平凡な物件がデザイン物件に生まれ変わった事例をご紹介します。
平凡な物件(施工前)
デザイン物件(施工後)
いかがですか?
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